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観 た 映 画 に つ い て ぺ ら ぺ ら 書 い て い こ う と 思 う 。 書 き と め て お か な い と 消 え ち ゃ う 気 が し た か ら 、 と に か く メ モ っ と く 。 ひ た す ら メ モ っ と く 。
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04.28.00:34

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  • 04/28/00:34

12.13.20:25

『リトル・マエストラ』

「楽譜って、作曲家の思いを伝える手紙だと思うんです」

 
-あらすじ-
過疎化が進む港町に数十年続くアマチュア・オーケストラがあった。
それぞれが漁や仕事、学業などの片手間に“楽しく”演奏していた。
なにぶん、楽しさやかっこよさを追求していたので、厳しい特訓
なんてものはなく、
みんなで仲良くサビを演奏するという、
非常にカオスな空間が出来上がっていた。

目標は『威風堂々』でコンテストに出ること。
しかし、指揮者だった吉川があっけなく他界し、
オケは解散の危機に陥る。
ヴァイオリン担当のみどりは
吉川から延々と聞かされていた昔の武勇伝から

超人的な才能を持った孫娘がいるという話を思い出し、
さっそく指揮を頼むことに。
しかし、
孫娘、美咲はとんでもなく荒んだ心の持ち主であった……。

【上海国際映画祭2013 日本映画週間上映作品】

監督
雑賀俊郎

脚本
坂口理子
 
原作
いずみ♡組

etc…

キャスト
有村架純
釈由美子
蟹江敬三
筒井真理子
篠井英介
上遠野太洸
松本利夫(EXILE)
前田吟
井上道義(オーケストラ・アンサンブル金沢 音楽監督)
小倉久寛

etc…


  本編予告

 


※動画が途中で止まる恐れがあります。
再生バーを右端まで溜めてから再生すると止まらずに再生することができます。
再生バーが最後まで溜まらない場合は、ある程度溜まっている段階で再生することをお勧めします。
 




以下、ネタバレ↓




主演は“天才指揮者”美咲役の有村架純。
最初はこの子、ギャル(突然のネタバレ)。
だけど、天才指揮者を装うために姿から丸っきり変えた。

はい、ドン!

 
はい、可愛い。
番組表を見たときに偶然、マエストラという字が目に入って
あらすじを見たら「なんだかおもしろそうだな」と思い、すぐ録画ぽちっ。
ということで、何の予備知識もなく視聴。予告も観てないため完全に初見。
ギャップ萌えというか、金髪でも可愛い顔立ちなのだけど、
黒髪(いや、茶髪かな?)ロングはやばい。私が黒髪ロング信者と知っての狼藉か。
こんな可愛い子が猫かぶって指揮を取るのかわくわく!


観た感想は……惜しい。
リトル・マエストラ可愛い。設定も魅力的。でも、シーンをブツッて切ってる感じがした。

まず演奏や練習シーンが少ない。下手だった演奏が上手になっていく過程にカタルシスがあるのに。
だから映画じゃなくてドラマとしてもう一度観たいっす。尺が足りなすぎる。
各々の見せ場とか欲しかったな。人間関係がパッと見でしか分からなくて……もっと深く掘り下げて欲しい。
美咲はマエストラとして個々の事情に尽力するとか、オケを見守るタツ爺がそんな彼女を後押しするとか。
『のだめ』みたいに海外に行って派手に演奏……っていうのはしなくていいけど、それなら、ひとつひとつのシーンで
演奏する快感みたいなものを積み重ねていけば連続ドラマとしてもっと面白いものが出来たのでは?
……という投げかけをしてみる。

と、言うのも、私が先に記述した印象に残った台詞というのが、タツ爺という人の言葉で、

「威風堂々。良い曲だねぇ。もっとも今じゃ、
 意味がない! なんて言われちゃうような演奏だけどね。

   だけど、あのときのあの子のきついダメ出し、
 ありゃあ見事に当たってたねぇ。

 あの下手くそな演奏に正確に指示しとった。
 あれだけの音を聞き分けるというのは並大抵のことじゃない」

この台詞は、美咲がどんな子なのか分かった上で聞くとすごく印象的。
彼女は音楽一家で育ち、自分は事故に遭って楽器が弾けなくなってしまった。
でも耳は超えてるから高校で入った吹奏楽部でついついキツい言葉を部員に浴びせてしまう。
「何の楽器も弾けないからとりあえず指揮やってんだろ」
そう言われてみんなからクスクス笑われ、美咲はあの場所から逃げ出したことを何度も思い出す。

「意味ないと思うけど。ホントのことなんて」
吐き捨てるように言っていた美咲のこの台詞。
 
「その(指揮)棒、いくら振っても音は鳴らないよ。
 オーケストラはひとりじゃできないからね。

 指揮者は楽器のないオーケストラだ。
 指揮者の思いが伝われば初めてオケは鳴るんだよ。

 思いを伝えたければまず伝えたい相手のことを思いやらないとね」

タツ爺の言葉を聞いて初めて、美咲はホントのことと向き合う。
タツ爺、ここぞというときに良いこと言うなって素直に思えた。
だから、もっとひとりひとりのキャラクターの個性や役割が観たかったかなぁ。

「楽譜って、作曲家の思いを伝える手紙だと思うんです」
すべてを諦めていた美咲がやっと自分の意志で変わろうとしている大事なシーン。見せ場。
だから、あんな風になし崩し的に言っちゃうのは、なんか違うなって個人的に思った。

少し話がそれるけど、「ストロベリーナイト」を観た。
映画を観ている間、ところどころでずっと違和感があって、何だろうと思ったら
これ、もとはドラマだったんだって今更になって知る。もとは小説だけど、ドラマの延長線上に映画があった。
だから、ドラマで掘り下げられてたであろう人間関係や信頼関係が、いきなり出来上がった形で出てきて、
物語の一員として入り込めない(感情移入できない)もやもやとした気持ちがずっと気持ち悪かった。

本題に戻る。そんで、結論から言うと、やっぱ短いなぁって。
トランペットとトロンボーンの絆とか因縁とか、1つ2つのシーンじゃ分からないし
正直なところ、台詞がくさいなって思っちゃった。見せ方が雑に感じて、大ベテランの役者なのに印象薄い。
「あぁ、早送りしたいな」って思ったのは『ウタヒメ 彼女たちのスモーク・オン・ザ・ウォーター』以来。
この曲は威風堂々しかやらないし、それにも理由があるのは分かったけども……。
だからもしかしたら、映画の意図をくみ取れてない部分が私にはあると思う。

なんちゃって青春を演じつつあっさり終わったから、
たった一度演奏したくらいで人気になって電話殺到っていう展開がご都合主義に見えた。
バスケの試合から時間は経過しているのかもしれんが描写がないので何がなにやら。

バスケの応援席で演奏するシーン。
そんなとこでやっててよく止められないなってツッコんだことはフィクションだからまぁ置いといて、
せっかく同じ場所にいるんだから息子の親父も誘ってやれよと。あと息子が体弱いって……設定だけのような。
全然体弱そうに見えなかった。悠々とバスケしてた。せめてちょっとはふらついてくれ。

あっ、それとそれと、『スウィングガールズ』に並ぶ新たな名作ってKADOKAWAのサイトに書いてあったけど、
最後のシーン。雪降ってるようなあんな寒い中で楽器は演奏できるの?
スウィングガールズでは雪で冷えた楽器を息や体温で温めてたから疑問に思った。
たぶん、私が無知なだけなんだろう。

 

ここまで好き勝手文句言っといて何なんですが。美咲が言ったこの台詞。
「こんなとこに本当の音楽なんてない」
っていう言葉にはガツンと来た。私も高校生の頃、吹奏楽をやってたんだけど、
今考えると“お遊び”でしかなかったのかも……と、いきなり身の上話。

私は楽譜が読めなくて、ずっとそれに甘んじてきたのだった。
図書館に行って調べようって気持ちもあるにはあったけど思っただけで。
あとは楽譜の読める後輩に任せきりで。もちろん真面目に演奏してたけども。(Tpパート)
 えぇと、吹奏楽あるあるだと思うんだが、とにかく顧問(音楽の先生)が怖いのだった。
厳しくて、ミスをすると目がぎらりと光る。怒号が飛んでくる。ヒィイ……!!ってなる。
私がその怖さと向き合うことはついになかった。優しくて思いやってくれていた先生だったのに。
叱られたら泣いて、漫画とか読んで必死に現実から目を背け、音楽の楽しい部分だけを感じようとしてた。
もっとちゃんとやってればよかったって、今でも本当に後悔してる。
与えられた環境を自分のものにせず“本当”にもしなかったので。
自分の気持ちひとつで、遊びにも本当にもなるんだなって。
なんか、すごい恥ずかしいこと言ってる気がするけど、日記の醍醐味だよね、うん。




なんと、マーガレットから漫画も出てた!
「映画とは少し違ったアプローチになってます」とのこと。
http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-846880-8
著者:大谷 紀子
原作:サーフ・坂口
定価: 420円(税込) 発売中


※『リトル・マエストラ』は、2013年2月1日に公開の日本映画である。
    全国公開に先立ち、2012年12月1日から石川県で先行公開された。

石川県志賀町福浦や石川県金沢市を舞台にした作品。
撮影では石川県立音楽堂が使われ、オーケストラとともに演奏された。(Wikipediaより抜粋)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9#.E3.82.AD.E3.83.A3.E3.82.B9.E3.83.88
(このページごとWikipediaに飛びます)

詳しい情報はこちらにて記載されております。
http://little-maestra.jp/
(このページごと公式HPに飛びます)





































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